昔から私達の家には必ず神棚が設けられ、そこに神宮大麻と氏神様のお札、そして参拝をした各神社のお札が納められていました。この御神札が家庭にあり、毎朝神棚の前に頭を下げることによって、その家の家族一同がつねに神様とともに生活をし、神様の御神威をお受けしているという自信と確信を持って生きてきたのです。
近年は核家族化が進んで、若い人達が独立して家庭を持つようになると、神棚の場所がないとか祀り方がわからないというような家庭も目立つようになってきました。
しかし、初詣、結婚式、七五三、おまもり、合格祈願…と、私たちは今でも神様と共に生活しているのです。その気持ちを自然にあらわすためにも、ぜひ家庭に神棚を設け神宮のお札と氏神様のお札をお受けいたしましょう。
神棚は一家の精神的中心となる神聖なところです。居間などのなるべく南向きまたは東向きで、明るく清浄な場所、お供え物の上げやすい位置を選んで選んでください。
南または東向きの明るく清浄な高い所にお祀りし、榊を立て、神饌をお供えします。
神饌をお供えした後、日頃からの神恩を感謝し、安泰と幸福を祈りましょう。
家族の誰かひとりだけではなく、皆が毎日の神拝を欠かさないことを心がけてください。 また家庭や会社のお祝い事がある時には、神様に報告しましょう。
一社造りの場合は一番前に神宮大麻、次に氏神様、崇敬神社の順がよいでしょう。
神様には毎日、洗米(御飯)・塩・水をお供えします。
毎月1日、15日、またはお祭りのとき、お酒や初物をお供えします。このほか、餅、魚・乾物、果物など適宣お供えしてください。また、免状や辞令、新しく作った物などお供えして、ご奉告し感謝を捧げます。
毎朝お供えする他、酒や珍しいもの・初物を得た時にはそのつどお供えいたしましょう。